昨今、大人も子供、年代問わずアレルギーを発症する方が増えています。
そのような人たちが心地よく住める自然素材の家を調べてみました。
自然素材の家とは、化学物質を含まない素材を使った住宅で、健康的な住環境を実現できるのが特徴です。
■メリット
・化学物質を発生させないため、シックハウス症候群や化学物質過敏症の心配が少ない
・無垢材や漆喰、珪藻土などの天然素材には調湿や消臭効果がある
・耐火性や断熱性に優れている
・セルフメンテナンスが可能で、長く使うほどに味わいが増す
■デメリット
・コストが高くなる場合がある
・キズや汚れがつきやすい
・こまめなメンテナンスが必要
・乾燥収縮で反りが生じることがある
・施工する大工の技術によって仕上がりに差が出る
■使用される素材
漆喰・・・内壁ツヤのある白い質感でアルカリ性のためカビにくいことや調湿・消臭効果が優れていることが特徴
珪藻土・・・高い保温性と程よい吸湿性を生かして壁土
天然リノリウム・・・床材や壁材
無垢材・・・フローリング材
コルク材・・・天井、壁、床材
セルロースファイバー・・・断熱材
建物の建材などが原因で起こる「シックハウス症候群」を起こさない素材を選ぶことがとても大事な事です。
シックハウス症候群とは
ダニアレルゲン、ハウスダスト、カビ、細菌、揮発性の化学物質などによって汚染された室内の空気を吸うことで、様々な体調不良を引き起こすことを言います。
原因となる建物の外に出ると、症状がなくなったり軽くなったりすることが特徴です。
シックハウス症候群の原因になる接着剤や塗料は建材の他にも家具やカーテンなどにも使用されいますのでしっかりチェックすること大事です。
また、空気清浄機や観葉植物も活用を効果があるようなので検討してみてはいかがでしょうか。
自然素材の家は、肌が弱い方やアレルギー体質の方に選ばれる場合が多いようです。
また、断熱材やトリプルガラスを使用することで結露を防ぎカビ対策をすることで家の寿命も伸ばすことができるようです。
アレルギーについては、計画段階でしっかりと対策を練ることが大切です。
- 自然素材の活用: 化学物質を含まない、無垢材や珪藻土、漆喰などの自然素材を積極的に取り入れましょう。これらの素材は調湿性にも優れており、カビやダニの繁殖を抑える効果も期待できます。
- 換気システムの導入: 高性能な換気システムを導入し、室内の汚れた空気やアレルゲンを効率的に排出することが重要です。24時間換気システムは必須と言えるでしょう。フィルター性能の高いものを選ぶと、より効果的です。
- 断熱・気密性の向上: 高い断熱性と気密性は、室内の温度差を少なくし、結露を防ぐ効果があります。結露はカビの発生原因となるため、しっかりと対策しましょう。
- 間取りの工夫: 風通しの良い間取りを意識し、自然光を多く取り入れることで、室内の乾燥を促し、アレルゲンの繁殖を抑えます。
- 建材の選定: VOC(揮発性有機化合物)の放散量が少ない建材や接着剤を選ぶようにしましょう。ホルムアルデヒド対策が施された建材を選ぶことも重要です。
- 設計段階からのアレルギー専門家との連携: 可能であれば、設計段階からアレルギー専門家やシックハウスに詳しい建築士に相談することで、より専門的なアドバイスを受けることができます。
次に、建築段階での注意点です。
- 丁寧な施工: 隙間のない丁寧な施工は、断熱性や気密性を高める上で非常に重要です。
- 清掃の徹底: 建築中に発生した粉塵やゴミをしっかりと清掃することが、アレルゲンを残さないために大切です。
そして、入居後の対策も重要です。
- こまめな掃除: 室内を清潔に保つために、 日常的な掃除を心がけましょう。特に、ダニが繁殖しやすいカーペットや布団はこまめな手入れが必要です。
- 適切な湿度管理: 加湿器や除湿機などを活用し、室内の湿度を適切に保つことが大切です。一般的に、アレルゲンが繁殖しにくいとされる40~60%程度の湿度を保つと良いでしょう。
- 空気清浄機の活用: HEPAフィルターなどの高性能なフィルターを搭載した空気清浄機は、室内のアレルゲンを除去するのに役立ちます。
- 観葉植物の選定: 一部の観葉植物は、室内の空気を浄化する効果があると言われています。ただし、花粉アレルギーがある場合は注意が必要です。
- ペットとの共生: ペットの毛やフケもアレルゲンとなることがあります。ペットを飼育する場合は、こまめな清掃や換気がより重要になります。
最近では日本国内では、季節によって花粉の飛散も多くなります。そのため、窓の開閉にも注意が必要かもしれません。高性能なフィルター付きの換気システムは、外からのアレルゲンの侵入を抑える効果も期待できます。
これらのポイントを参考に、ご家族にとって快適でアレルギーを発症しにくい住まいづくりを進めてくださいね。
注文住宅の建築会社の選び方については、おうちの相談カウンターにご相談ください。